国際水準GAP【穀物】

このページの内容は、農林水産省「国際水準GAPガイドライン」を引用しています。

下記URLに掲載されています。
国際水準GAPガイドライン:農林水産省https://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/gap/gap_guidelines/index.html

区分

経営資源

農業生産工程段階

調製

品目

共通

分野

食品安全

環境保全

労働安全

取組事項

食品安全(農産物への接触防止等)、環境保全(環境への流出防止等)、労働安全(火災防止等)に配慮した燃料類の保管の実施。

解説

燃料を不適切に保管、管理すると、燃料が漏出することで、農産物の汚染による食品安全上の事故、火災による労働災害、土壌や水質汚染による環境破壊を引き起こす原因となる可能性があります。
つまり、農場の燃料は食品安全、労働安全、環境保全のいずれの観点からも、大きな危害要因です。
引火、発火、爆発等を起こさないように、適切な容器を使用し、保管庫等の条件を整え、注意喚起表示や消防設備等を準備します。
所轄の消防署にも、適切な保管数量か、保管方法に問題がないか、指導を受けましょう(保管量によって自治体、消防署に届出が必要な場合があります。
所轄の消防署に適切な保管方法、有資格者の配置等について相談します)。
また、農産物に燃料が付着しないよう、流出した燃料が水源や土壌を汚染しないよう、燃料漏れ防止対策も講じます。
漏れた場合の備えとして、防油堤を設置する、吸着シートや十分な量の砂を用意するなどが必要です。
保管や使用する場所での火気厳禁、内容物にあった保管容器の使用(例えば、ガソリンは金属容器に入れ、ポリタンクは厳禁)も徹底し、消防法や自治体の条例による規制を遵守して管理しましょう。
同様に、石油類に該当する危険物(剥離剤、インク、洗浄剤、有機溶剤等)も、定められた保管方法を遵守し、消防設備の準備、漏れ防止対策を講じ、漏れた時の処理装備を準備して適切に管理します。
さらに、燃料や危険物について数量も管理することで、食品安全、労働安全、環境保全に加え、農場の経営の見直しにも活用できますので、番号 41 を参考に取り組みましょう。

具体例と想定される対策

番号

44-1

【具体例】

燃料タンクからの燃料漏れによる火災が発生。

【想定される対策】

燃料保管施設の点検により、燃料漏れがないかどうかを確認し、不具合を修理する。
防油堤、吸着シートなど、燃料が流出した場合の対策を準備する。
消火器など適切な消防設備を用意する。

番号

44-2

【具体例】

燃料パイプの劣化による燃料漏れにより土壌汚染・水源汚染が発生。

【想定される対策】

燃料タンク、配管等を確認し、メンテナンスを行う。
防油堤、オイルフェンス、吸着シートなど、燃料が流出した場合の対策を準備する。

区分:
農業生産工程段階:
品目:
分野:, ,

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