国際水準GAP【穀物】

取組事項

異種穀粒・異物混入を防止する対策を実施。

解説

異種穀粒・異物混入は農産物の品位、品質の低下につながるだけでなく、チョウセンアサガオのような有毒な雑草の種子が混入した場合には消費者の健康被害の原因となるので、これらの混入防止、除去に努めます。
具体的な取組として、貯留ビンや搬入設備等に残留した異種穀粒・異物を原料等から除去するため、清掃を徹底します。
押出し清掃が有効な機械等では、機械を稼働させ、押出し清掃を実施し、異種穀粒や異物が混入している可能性がある初期の穀粒は、取引先に出荷しない措置をとるな
ど、適切に処分します。
穀粒の選別の際に、粒厚選別機、比重選別機、色彩選別機、石抜き機、金属探知器など、利用可能な手段により、異種穀粒・異物を除去します。
ほ場の栽培管理の中でも、ほ場内での異種穀類の除去、雑草の侵入防止、除草対策を実施し、収穫時に混入することを未然に防ぎます。
また、品種を特定して販売する場合、クレームの要因となります。対策として、品種ごとに刈取日を指定する、品種ごとに乾燥・調製、籾摺りの作業日を分ける、品種の切り替え時にコンバインや乾燥機の清掃を徹底する、品種名の表示をして保管場所を分ける、などに取り組みましょう。

具体例と想定される対策

番号

12-1

【具体例】

異種穀粒、異物混入によりクレームが発生。

【想定される対策】

栽培管理により異種穀類、雑草を除去する。
収穫用機械の清掃を徹底する。
地面すれすれまで刈り取らない。
農作物の切替え時に乾燥機、搬送装置等の清掃を徹底する。
異種穀粒、異物を各種選別機で除去する。

番号

12-2

【具体例】

銘柄米として出荷したが、異品種が混入し、クレームが発生。

【想定される対策】

品種ごとに刈取日を決める。
品種が変わるつど、収穫用機械、乾燥機、搬送装置等の清掃を徹底する。

区分

Ⅲリスク管理

農業生産工程段階

収穫・調製

品目

穀物

分野

食品安全

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