区分
経営資源
農業生産工程段階
全般
品目
共通
分野
農場経営管理
取組事項
計量機器の点検・校正。
解説
計量機器や水分計、温度計、金属探知機などは正確に計量・測定できなければなりません。
量目不足は商取引上のトラブル、クレームになります。
これを防ぐためには定期的な校正を行い、計量機器を適切に設置・保管することが必要です。
計量法では、取引や証明に使用する秤について、2 年に 1 度、検量士による定期検査を受けることを義務付けています(ただし計量法、食品表示法では、青果物は重量表示が義務付けられてはいないので必須ではありません)。
また、水分計や温度計は品質保持の検証に、農薬の計量機器等は正確な希釈に、流量計は確実な殺菌処理等(塩素の点滴かん注等)に重要な役割を果たします。その他、異物を除去するための篩、検査装置等も定期的に検査し、問題なく機能していることを確認します。
これらの点検等の忘れを防止するために一覧表を作成し、点検の方法を定め、点検の実施を記録(日付、内容等)しましょう。
具体例と想定される対策
番号
41-1
【具体例】
計量機器の狂いによる量目不足が発生。
【想定される対策】
計量機器の定期検査の実施。
電池の交換を確認。
がたつきのない水平な場所での使用。
番号
41-2
【具体例】
選別機(金属探知機等)の不具合により、異物が混入した農産物を誤って出荷する事故が発生。
【想定される対策】
選別機等の一覧を作成し、正常に機能することを点検する手順を定める。
使用前後の点検結果を記録する。
番号
41-3
【具体例】
穀物水分計の精度不良により、穀物の乾燥不足が生
じ、保管中にかび及びかび毒汚染が発生。
【想定される対策】
水分計を定期的に校正する。
水分計の使用前に点検する。