区分
経営資源
農業生産工程段階
栽培
調製
品目
共通
分野
食品安全
取組事項
使用する水の水源を確認し、水に含まれる危害要因による農産物の安全性に関する評価と、評価結果に基づく対策を実施。
解説
農産物にとって、水は生育に大きな影響を及ぼします。
栽培中に使用する水の汚染は生育不良や農産物の汚染の原因にもなります。
また、収穫後に使用する水が汚染されていると、消費者の健康被害に直接つながる可能性があります。
水に含まれる危害要因とその危害要因による農産物の汚染の可能性を検討する際には、水源が何か、水源の周辺に水を汚染する可能性のある施設等がないか、どのように使用する(散布、土壌かん注、洗浄、手洗い等)水なのか、いつ使用するのか、水に含まれる危害要因が農産物に吸収され可食部に蓄積するのかといったことを確認します。
大雨、洪水、噴火などの自然災害によって、水源が有害な化学物質や微生物によって一時的に汚染される可能性もありますので、水質に影響する災害が発生した際には、都道府県の普及指導員や農業試験場などの助言、協力も得つつ、用水の検査などを実施し、生産される農産物の安全性を評価します。
水の放射性物質汚染に関し、行政の調査結果を参考に自らが使用している水源について安全性の検討を行います。検討の結果、リスクが高いと判断された場合、使用する水を水道水等に変更する、行政に相談するなどの対策を取ります。
水稲に関しては、ヒ素、亜鉛、銅について農業用水の基準がありますので、参照します。
具体例と想定される対策
番号
34-1
【具体例】
水源の汚染により作物への有害物質の蓄積が発生。
【想定される対策】
水源を確認し、行政に相談する。
汚染が取り除けない場合は、水源を変更する。