区分
人的資源
農業生産工程段階
調製
品目
穀物
分野
農場経営管理
取組事項
施設の適正な管理・運営及び施設の管理者とオペレーターとの責任分担の明確化。
解説
カントリーエレベーター等の大規模乾燥調製貯蔵施設では、少しの作業ミスにより、大量の農産物の汚染や品質劣化につながる事故が発生するおそれがあります。
そのため、施設の管理者には、乾燥理論に基づく豊富な知識と適切な判断が求められ、オペレーターには管理者からの指示に基づく確実な操作が求められます。
必要な技能を取得するための講習として、「共乾施設運転主任者講習会」等が開催されています。
この講習会は、共同乾燥施設(ライスセンターやカントリーエレベーター)の運転に必要な国家資格(乾燥設備作業主任者)の取得と、基礎知識を習得するための講習会であり、管理責任者として十分な知識を取得することができます。
施設、付属設備の構造や取扱い、点検方法と異常時の緊急対応、処置等、大規模乾燥調製施設を運営するために必要な知識を身に付けた人員を配置しましょう。
カントリーエレベーターのような大規模ではない乾燥調製貯蔵施設でも、使用する燃料の量によって、「乾燥設備作業主任者」を配置しなければならない場合がありますので、都道府県の「労働基準協会連合会」等に確認しましょう。
その他、農産物取扱施設の有害生物の発生防止等、基本的な管理については、番号37 を参考に取り組みます。
具体例と想定される対策
番号
24-1
【具体例】
操作ミスによる過乾燥等の品質劣化が発生。
【想定される対策】
管理者、オペレーターの操作技術の向上。
番号
24-2
【具体例】
経験不足による乾燥不十分によるカビの発生。
【想定される対策】
管理者、オペレーターの操作技術の向上。