国際水準GAP【穀物】

このページの内容は、農林水産省「国際水準GAPガイドライン」を引用しています。

下記URLに掲載されています。
国際水準GAPガイドライン:農林水産省https://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/gap/gap_guidelines/index.html

区分

リスク管理

農業生産工程段階

全般

品目

共通

分野

農場経営管理

取組事項

食品安全を確保するための資材等の供給者及び検査機関を含むサービス提供者の評価及び選定に係る方法を定めて実施。

解説

農場は単独で生産工程を管理しているわけではなく、外部事業者が提供するサービスや資材等を利用して農産物の生産に当たっています。
一つは、外部の検査分析機関です。農場での生産工程管理のためのルールを定め、そのとおりに実行しても、そもそもルールを策定する際に利用した情報やデータが誤っていた場合や、ルールの内容が不十分な状態では、事故を未然に防ぐことができません。
そのため、信頼できる外部分析機関等を活用して、農産物の残留農薬や放射性物質、病原性微生物、重金属等の検査、土壌や水質の分析等を行って、工程管理が必要かどうか、ルールの内容や効果が十分か、法令で定められた基準や仕様書等に適合しているかどうか、科学的な根拠に基づいて検証することが必要です。
外部の検査分析機関については、信頼できる検査機関として厚生労働省の登録検査機関や試験所認定の国際規格であるISO/IEC 17025 の認定機関を活用します。
もう一つは、資材等の購入先や、エネルギー等の供給事業者、取引先です。
農業を行う上では様々な原料・資材、エネルギーを購入し、使用します。
その原料・資材の安全性や安定性、エネルギー等の安定供給に問題があった場合、安全な農産物を安定的に生産できません。
適切な原料・資材、エネルギー等を安定して調達するために、信頼できる事業者から仕入れることが必要です。
資材やエネルギーの取引先に関しては、安全性の担保や安定供給できる事業者かどうか、関係法令等に基づいて登録されている事業者かどうか、信頼性を評価します。
行政からの情報、周辺農業者、同業者からの評価等を参考に、信頼できる業者を選定し、選定した業者に、問題が発生していないか継続的に情報を収集、評価します。

具体例と想定される対策

番号

15-1

【具体例】

仕入先業者の経営が危なくなり資材の納品が遅滞。

【想定される対策】

行政からの情報や同業者等からの情報入手を怠らない。

番号

15-2

【具体例】

残留農薬検査値の間違いにより、残留農薬基準違反を見過ごす事故が発生。

【想定される対策】

ISO17025 認定機関、厚生労働省登録検査機関である検査機関に分析を依頼する。
検査機関の登録、認証の範囲を確認する。

番号

15-3

【具体例】

取引先の乱雑な取扱いにより、農産物に破損事故が発生。

【想定される対策】

取扱いに関する契約書、覚書等を締結する。
取引先の作業の状況を定期的に点検する。
作業の状況の記録、提出を求める。
事故が発生した場合の処置を合意しておく。

番号

15-4

【具体例】

取引先の倉庫での管理が不十分なため、農産物の盗難が発生。

【想定される対策】

保管に関する契約書、覚書等を締結する。
取引先の保管の状況を定期的に点検する。
保管の状況の記録、提出を求める。
事故が発生した場合の処置を合意しておく。

区分:
農業生産工程段階:
品目:
分野:

関連

経営体制全体

生産体制全体

リスク管理

人的資源

経営資源

栽培管理

専用項目

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