取組事項
周辺住民等に対する騒音、振動、悪臭、煙・埃・有害物質の飛散・流出等の配慮と対策の実施。
解説
農場を継続的に運営していくためには、周辺の方々の理解が必要です。
まずは自らの農場の周辺環境、住民の方々を把握し、周りの人や施設に迷惑をかけていないか、過去にトラブルとなったことがないか、自治体や自治会組織に相談が持ち込まれていないか、把握します。
例えば、機械操作の騒音トラブルがあるなら、深夜早朝の作業はしない、堆肥の悪臭が迷惑になっているなら、堆肥場を移動する、完熟化を促進する、切り返し作業時に回覧等で周知するなどして、トラブルを解消するための対策を講じます。
トラクターで公道を走る場合、機械やタイヤに付着した泥を公道に落とさないように清掃する、落とした場合は取り除く、「低速車マーク」を表示する、アタッチメントには灯火器類を追加するなど、道路運送車両の保安基準を遵守することも大切です。
また、公道に車両を長時間駐車することも避けましょう。
番号 10 と合わせて、環境へのリスクに周辺住民への迷惑行為も含めて抽出、検討することでトラブルを未然に防ぐことも大切です。
住民と良好な関係を維持できれば、生産活動への協力も得られます。
迷惑をかけていないか、情報を把握するためにも、積極的にコミュニケーションを取りましょう。
具体例と想定される対策
番号
44-1
【具体例】
堆肥の製造による周辺住民への悪臭被害が発生。
【想定される対策】
堆肥の発酵を促進させるよう切り返しやエアレーションを実施する。
堆肥の製造場所、原材料を変更する。
風向きに注意して切り返し作業を行う。
切り返し作業時に回覧等で周知する。
番号
44-2
【具体例】
廃棄物が飛散して近隣住民とトラブル発生。
【想定される対策】
廃棄物が飛散しないようにネットやカバー等を展張する。
番号
44-3
【具体例】
公道にキャリアカーを駐車したまま長時間放置し交通障害が発生。
【想定される対策】
ほ場近くに駐車スペースを確保する。
駐車可能な場所にカラーコーン、車止め等を設置して安全に駐車する。
区分
Ⅴ経営資源
農業生産工程段階
調製
品目
共通
分野
環境保全