区分
専用項目
農業生産工程段階
全般
品目
きのこ
分野
労働安全
取組事項
ボイラー及び圧力容器の設置・使用に必要な届出、取扱作業主任者の設置。
解説
ボイラー及び圧力容器の設置・使用に必要な届出、取扱作業主任者の設置に関しては、法令に義務付けられており、以下の対応をする必要があります。
① 設置時の届出、落成検査等の実施
小型ボイラーの設置の際、設置の報告を行う必要があります。
第一種圧力容器は、設置届、落成検査が必要で、検査に合格すると検査証が交付されます。
② 必要な場合は取扱作業主任者の設置
第一種圧力容器(小型圧力容器等を除く)の取扱いを行う場合、事業者は普通第一種圧力容器取扱作業主任者技能講習会修了者等の有資格者のうちから作業主任者を選任しなければいけません。
ボイラーの圧力や乾燥機等の種類によっては、他の資格が必要な場合や講習の受講のみで使用可能なものもあるので、導入する装置に適した資格や講習を把握し、適切に対応します。
具体例と想定される対策
番号
76-1
【具体例】
圧力容器の検査を実施せず、事故が発生。
【想定される対策】
届出、落成検査を実施する。
第一種圧力容器取扱作業主任者技能講習会の修了者等の有資格者を取扱作業主任者に選任する。
番号
76-2
【具体例】
取扱いの有資格者を配置せず、事故が発生。
【想定される対策】
有資格者を作業主務者として配置する。
番号
76-3
【具体例】
農場で使用しているボイラー及び圧力容器が法規制の対象となるか確認せず使用し、事故が発生。
【想定される対策】
ボイラー及び圧力容器の設置時に施設設計者、メーカーに確認する。
有資格者を作業主務者として配置する。
SDGsへの貢献
(17の目標、169のターゲット)
2.4 生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象減少、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。(即ち持続可能な農業を促進する。)
8.8 移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用形態にある労働者など、すべての労働者の権利を保護し、安全・安心な労働環境を促進する。(即ち働きがいのある人間らしい雇用を促進する。)
専用項目
スプラウト類の農産物取扱工程における衛生管理の実施(管理体制の整備、作業者の健康・衛生管理を含む)。
スプラウト類の栽培に適した温度・湿度は微生物の増殖にも適しているため、万一、栽培中のスプラウトに病原性微生物が付着すると、生産工程中で増えてしまう可能性があります。 したがって、スプラウト類については… 「続きを読む」
スプラウト類の培地、栽培容器の安全性の確認と適切な管理。
スプラウト類の汚染を防ぐためには、スプラウト類の原料種子の消毒だけでなく、栽培に使用する培地、栽培容器などの資材の衛生的な管理が必要です。 具体的な取組として、培地の原料の安全性(重金属、放射性物質、… 「続きを読む」
スプラウト類に使用する水について、水質検査、給水設備の保守管理、異物混入防止対策、微生物汚染防止対策を実施。
スプラウト類の栽培中には、大量の水を、様々な工程で使用します。 そのため、使用する水が病原性微生物等に汚染されていると栽培されたスプラウト類が汚染される可能性があります。 スプラウト類への病原性微生物… 「続きを読む」
スプラウト類(種子、作物を含む)を扱う場所は他の区域との境界を明確にし、衛生管理を実施。
スプラウト類は生育期間が短くすぐに出荷するため、一度汚染されると汚染物質が出荷後まで残存する可能性が高いため、生育の初期の工程(種子の状態)から汚染を防ぐ対策が必要です。 スプラウト類の取扱場所、つま… 「続きを読む」
スプラウト類の生産設備について工程ごとの専用化の実施。
浸種槽、播種機、洗浄機、加湿器、発芽室、緑化設備、冷蔵庫等の設備や機械類を様々な工程で兼用すると、付着した微生物が他の工程に広まってしまい、交差汚染が発生します。 そこで、工程ごとに設備や機械を専用化… 「続きを読む」
スプラウト類の種子の殺菌・衛生管理の実施。
スプラウト類の種子に病原性微生物が付着していると、生産工程で殺菌等を行うことが困難なため、消費者が食中毒になるリスクが高まります。 そのため、播種前に種子を殺菌する必要があります。 温湯や化学薬品処理… 「続きを読む」
きのこ類の原木、菌床資材等、種菌の安全性の確認と適切な管理。
きのこ栽培に使用する資材が重金属や病原性微生物、化学物質、放射性物質で汚染されていると、きのこの汚染、きのこの生育不良につながります。 そのため資材の購入、受入段階で安全性を確認することが重要です。 … 「続きを読む」