人的資源【7】(22)

取組事項

適切に実施しなければ危険を伴う機械作業、高所作業又は農薬散布作業等従事者に対し、必要な能力及び資格を得るための訓練を実施。

解説

番号 9 では場所や作業内容に着目し、労働災害を防ぐためのリスク評価を行いますが、本項では作業者に着目し、作業者が安全に働ける仕組みづくりに取り組みます。
具体的には、下記のような取組を行います。
① 危険な作業を行う作業者を特定(指定)します。作業者は十分に訓練された熟練者に限定するとともに、妊産婦、年少者及び高齢者にあっては、重量物の取扱い、高所作業等の危険な作業を行わない、行わせないことを徹底します。
② 公的な資格や講習の受講、修了を必要とする作業か、確認します。資格等が必要な場合、資格を取得する(させる)か、所持している作業者に担当させます。
③ 資格等が必要な作業の場合、作業時に免許や修了証を携帯することを求めているものもあります。また、他の資格等についても、いつでも用意できるよう保管場所を決めておきます。
④ 年齢を重ねるにつれ、動作が鈍くなることがあります。労働安全に関する責任者は、作業者の身体能力を確認し、作業者の配置を検討します。
特に②のように、フォークリフトの操作など、不十分な技量の作業者による事故のリスクが高いものは、免許や講習が義務付けられています。無免許の作業者に操作させた場合は、経営者の法律違反が問われることにもなります。
農場内の作業において、公的な資格の取得や講習の受講が必要なものを調べ、作業を有資格者に限定し、資格取得を推進します。

具体例と想定される対策

番号

22-1

【具体例】

無資格者による機械操作のミスで、人身傷害事故が発生。

【想定される対策】

必要な資格のリストを作成する。
資格が必要な作業を有資格者に限定する。
無資格者の資格取得を推進する。

番号

22-2

【具体例】

ハウスの張替え作業を未熟者が実施し、脚立からの転落事故が発生。

【想定される対策】

作業者の訓練を実施する。
熟練者の監視の下、作業を行う。

区分

Ⅳ人的資源

農業生産工程段階

全般

品目

共通

分野

労働安全

人権保護

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