取組事項
きのこ類の培養施設の温度・湿度等の適切な環境条件の維持及び衛生管理の実施。
解説
目的とするきのこの生育に適した温度・湿度を保たないと発生・成長が阻害されてしまいます。
また、施設内に目的とするきのこの菌以外の害菌、雑菌が侵入、繁殖、蔓延すると、きのこの生育阻害、品質低下を招く恐れや、時には食中毒の原因となる毒物を産生する場合があります。
これらを防ぐ取組として、以下があります。
・栽培施設を定期的に清掃、殺菌処理する。
・加温、加湿装置を定期的に清掃・洗浄、点検する。
・栽培施設の温度・湿度をモニタリングし、異常に気付けるよう記録する。
・冷却施設を定期的に清掃・洗浄し、冷却温度を維持する。
・接種室・植菌室の無菌状態を維持するため、室内を陽圧とし、定期的にフィルター類を交換する。
・無菌状態を維持するための装置等を定期的に清掃・洗浄し、点検する。
・雑菌が繁殖していないか、定期的に点検する。
・雑菌が繁殖していた場合、速やかに清掃・除去する。
きのこの好む環境を整備し、農産物を安定的に、安全に生産します。
具体例と想定される対策
番号
73-1
【具体例】
栽培施設内の湿度に異常が生じてカビの増殖が発生。
【想定される対策】
施設内の湿度をモニタリングする。
加湿・除湿装置を点検、整備する。
番号
73-2
【具体例】
栽培施設内の異常高温により、栽培したきのこの変異株の増殖が発生。
【想定される対策】
施設内の温度をモニタリングする。
加温・冷却装置を点検、整備する。
区分
Ⅶ専用項目
農業生産工程段階
調製
品目
きのこ
分野
食品安全