取組事項
雇用・労働環境における人権侵害防止について、管理方法を定めて実施。
解説
経営資源の中で最も重要な要素が “人” です。基本的人権が守られていない農場では、作業者の不平や不満が高まり、手抜き、サボタージュ、散漫な行動等により、食品安全を脅かす事故や労働災害につながる可能性があります。
労働者や作業者がやりがいを持って気持ちよく働ける環境を提供すれば、生産性の向上が期待できます。
そうした環境を整えるために、まず人の多様性を理解し、性別、国籍、宗教などによって差別や偏見がない職場環境をつくります。
「労働施策総合推進法」「男女雇用機会均等法」「障害者雇用促進法」等の法令に則り、適切な手段で労働力を調達し、雇用条件を提示して納得してもらった上で、気持ちよく働いてもらえるようにしましょう。
繁忙期の就業時間や休日、連続勤務等の特別な条件がある場合には、労働者との間でしっかりと話し合って合意してください。
具体例と想定される対策
番号
16-1
【具体例】
法令に基づく雇用条件を守らない雇用により、従業員の不定着が常態化。
【想定される対策】
労働条件を提示し、遵守する。
雇用に関し、労働基準監督署、公共職業安定所、総合労働相談コーナーや社会保険労務士に相談する。
番号
16-2
【具体例】
作業者の差別待遇により作業者間の関係が険悪化。
【想定される対策】
作業者を差別しない。
人権に関する教育を実施する。
区分
Ⅳ人的資源
農業生産工程段階
全般
品目
共通
分野
人権保護