家族間の十分な話し合いに基づく家族経営の実施。

最終更新日

種   別

,

区   分

区分

人的資源

農業生産工程段階

全般

品目

共通

分野

人権保護

番号

18

取組事項

家族間の十分な話し合いに基づく家族経営の実施。

解説

家族経営の農場では、みんなが意欲をもって取り組めるようにするため、家族間で一人一人の役割と責任を明確にし、それぞれの意欲と能力を十分に発揮できる環境を整えることが大切です。
この実現のため、「家族経営協定」をつくりましょう。
地位を明確にして保全することで、家族のやる気を引き出すことができます。
お互いによく話し合い、どのような目標に向かい、どのような立場で、どの分野に責任を持ち、どのように評価するのか、明確にしておきましょう。
また、農場の運営に携わっている女性農業者に対しては、家族経営協定を締結することで、次のような優遇措置が講じられています。
・共同経営を行っている場合、家族経営協定の締結等を要件に、夫婦等による認定農業者の認定の共同申請を認めています。
・農業者年金の被保険者である認定農業者等の意欲ある担い手と家族経営協定を締結し、経営に参画している配偶者等が所定の要件を満たせば、基本となる保険料に対し一定割合の国庫助成が行われます。
・個別経営で加工分野、新作物分野、新技術にチャレンジしようとしている配偶者が農業改良資金、農業近代化資金等の資金の貸付を受けようとする場合は、家族経営協定を締結していることを要件の一つとしています。
・家族経営協定において、経営内での役割分担が明確化され、夫婦共に経営方針の決定に参画する等の共同経営主であることを確認できる場合には、農業委員会の農地のあっせん名簿にその両者を登録します。
女性の意見を取り入れることは、公正で多様性に富んだ活力ある農業の実現にもつながるので、積極的に取り入れていきましょう。

具体例と想定される対策

番号

18-1

【具体例】

家族の話し合い不足により、役割が不明確になり農薬の過剰散布が発生。

【想定される対策】

家族で話し合い、役割を決める。
家族の合意の下、役割等を含む家族経営協定を締結する。

番号

18-2

【具体例】

作業に見合った見返りがなく不満が増加し、手抜きによる事故が発生。

【想定される対策】

家族で話し合い、報酬等を決める。
家族の合意の下、報酬等を含む家族経営協定を締結する。

SDGsへの貢献
(17の目標、169のターゲット)

2.4 生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象減少、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。(即ち持続可能な農業を促進する。

5.1 あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。(即ちすべての女性及び女児の能力強化を行う。

5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。(即ちすべての女性及び女児の能力強化を行う。

8.5 若者や障害者を含むすべての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、ならびに同一労働同一賃金を達成する。(即ち働きがいのある人間らしい雇用を促進する。

国際水準GAP
食料・農業・農村基本計画(令和2年3月閣議決定)に掲げる「令和12年までにほぼ全ての産地で国際⽔準GAPを実施」の実現

このページの内容は、農林水産省「国際水準GAPガイドライン」を引用しています。
下記URLに掲載されています。
国際水準GAPガイドライン:農林水産省https://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/gap/gap_guidelines/index.html

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