区分
人的資源
農業生産工程段階
全般
品目
共通
分野
人権保護
番号
19
取組事項
労働条件を遵守し、労使間における労働条件、労働環境、労働安全等に関する意見交換を実施。
解説
番号 16 で適切に労働者を雇用したら、労働条件を遵守していることが分かるよう記録を残しておく必要があります。
いわゆる「法定三帳簿」と呼ばれる、労働者名簿や賃金台帳、出勤簿がそれにあたります。
これらを適切に整備していない場合、労働基準法違反となる場合があります。
また使用者と労働者との間で労働条件、労働環境、労働安全等に関する意見交換を実施し、実施内容を記録します。労働組合・労働者の代表による団体交渉権を確保します。
農場の経営者は、締結した協約・協定を遵守し、作業者の待遇への不満を吸い上げるように努めましょう。
労使間でコミュニケーションをとり、不平や不満を把握して、改善する努力をすることで、意図的な食品事故や職場環境の悪化を防ぎます。
具体例と想定される対策
番号
19-1
【具体例】
労働者名簿や出勤簿の不備による労働基準法違反が発生。
【想定される対策】
法定三帳簿を適切に整備する。
適宜、労働基準監督署、社会保険労務士に相談する。
番号
19-2
【具体例】
待遇に不満のある作業者により、農産物への意図的な異物混入事故が発生。
【想定される対策】
従業員と雇用者の両者間での話し合いを行う。
話し合いにより従業員の不満を聞き、改善する。
話し合った内容を記録する。
SDGsへの貢献
(17の目標、169のターゲット)
2.4 生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象減少、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。(即ち持続可能な農業を促進する。)

5.1 あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。(即ちすべての女性及び女児の能力強化を行う。)

5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。(即ちすべての女性及び女児の能力強化を行う。)

8.7 強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終わらせるための緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童労働の禁止及び撲滅を確保する。(即ち働きがいのある人間らしい雇用を促進する。)

8.8 移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用形態にある労働者など、すべての労働者の権利を保護し、安全・安心な労働環境を促進する。(即ち働きがいのある人間らしい雇用を促進する。)

国際水準GAP
食料・農業・農村基本計画(令和2年3月閣議決定)に掲げる「令和12年までにほぼ全ての産地で国際⽔準GAPを実施」の実現
このページの内容は、農林水産省「国際水準GAPガイドライン」を引用しています。
下記URLに掲載されています。
国際水準GAPガイドライン:農林水産省⇒https://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/gap/gap_guidelines/index.html