区分
人的資源
農業生産工程段階
全般
品目
共通
分野
人権保護
番号
17
取組事項
技能実習生など、外国人雇用がある場合、適切な対応を行うための環境整備等を実施。
解説
外国人技能実習生、特定技能などの在留資格の種類により、受入れのための手続きが異なります。
外国人雇用の際に必ず適切な在留資格や就労許可を所持しているか確認するとともに、制度を理解し、関係機関と相談して準備を進め、ハローワークへ必要な届出を行います。
また、外国人技能実習生など住込みで働く作業者がいる場合、毎日元気に働くことができるように快適な住環境を提供します。
電気、水道、ガスなどのインフラは元より、寒すぎず暑すぎず、ゆっくり静かに休むことができる環境を整えましょう。
労働基準法や最低賃金法などの労働関係法令の規定は、外国人も日本人と同様に適用されます。
農場経営者は、外国人労働者にも日本人労働者に対するものと同等の労務管理が義務付けられていることに留意してください。
労働基準法第三条により外国人であることを理由に労働条件について日本人労働者と異なる不当な差別を設けることは禁止されており、「外国人労働者の雇用管理の改善等に関して事業主が適切に対処するための指針」にも同様の内容が盛り込まれています。
具体例と想定される対策
番号
17-1
【具体例】
不法滞在外国人の雇用によるトラブルが発生。
【想定される対策】
在留資格の確認。適切な資格を持った外国人の制度に則った受入れ。
受入れ及び離職時のハローワークへの届出。
番号
17-2
【具体例】
外国人技能実習生受入れの手続き不備が発生。
【想定される対策】
制度の確認。
外国人技能実習機構への相談。
番号
17-3
【具体例】
住居の冷暖房不備による従業員の体調不良、それに起因する農産物の病原菌汚染が発生。
【想定される対策】
快適に住める住居の提供。
SDGsへの貢献
(17の目標、169のターゲット)
2.4 生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象減少、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。(即ち持続可能な農業を促進する。)
5.1 あらゆる場所におけるすべての女性及び女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃する。(即ちすべての女性及び女児の能力強化を行う。)
5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。(即ちすべての女性及び女児の能力強化を行う。)
8.5 若者や障害者を含むすべての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、ならびに同一労働同一賃金を達成する。(即ち働きがいのある人間らしい雇用を促進する。)
8.7 強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終わらせるための緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童労働の禁止及び撲滅を確保する。(即ち働きがいのある人間らしい雇用を促進する。)
8.8 移住労働者、特に女性の移住労働者や不安定な雇用形態にある労働者など、すべての労働者の権利を保護し、安全・安心な労働環境を促進する。(即ち働きがいのある人間らしい雇用を促進する。)
国際水準GAP
食料・農業・農村基本計画(令和2年3月閣議決定)に掲げる「令和12年までにほぼ全ての産地で国際⽔準GAPを実施」の実現
このページの内容は、農林水産省「国際水準GAPガイドライン」を引用しています。
下記URLに掲載されています。
国際水準GAPガイドライン:農林水産省⇒https://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/gap/gap_guidelines/index.html