栽培管理【2】(48)

取組事項

隣接ほ場からの農薬ドリフトの影響の回避。

解説

農薬の工程管理を検討する上で、自らのほ場・農産物に対し、周辺で使用される農薬からの影響があるか、ドリフトの危険性について調べます。
ドリフトの影響が懸念される場合には、周辺の農薬使用者とコミュニケーションをとり、お互いに農薬の影響がないよう話し合いをします。
例えば、農薬散布時期を知らせてもらう、農産物が収穫時期を迎える際には農薬の使用を控えてもらう、使用する農薬を揃える、旗や目印でドリフトへの注意を促す、ドリフト低減ノズルの使用を依頼する、畦畔・境界部に緩衝地帯や防風ネット、風よけとなる緑肥を栽培する等の方法があります。
周辺農家と軋轢が生じないようによく話し合い、適切な方法を採用します。

具体例と想定される対策

番号

48-1

【具体例】

周辺ほ場からのドリフトにより、残留農薬基準違反が発生。

【想定される対策】

周辺ほ場の農薬使用者とコミュニケーションをとる。
農薬散布時期を知らせてもらい、収穫時期をずらす。
収穫時期を知らせ、農薬散布を控えてもらう。
使用する農薬を適用のあるものに変更してもらう。
ドリフト低減ノズルの使用を依頼する。
緩衝地帯や防風ネットの設置、風よけとなる緑肥の栽培によりドリフトを回避する。

区分

Ⅵ栽培管理

農業生産工程段階

栽培・収穫

品目

共通

分野

食品安全

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