栽培管理【14】(62)

取組事項

原材料・製造工程の把握による肥料等の安全性、成分の確認と食品安全、環境保全に配慮した肥料等の利用計画の策定。

解説

肥料等(土壌改良の目的でほ場に投入する資材、客土等を含む)の成分の含有量や放射性物質の汚染の状況等が不明のまま使用すると、農産物や環境の汚染、農産物の生育障害につながる可能性があります。
このため、まずは使用する肥料等の成分の含有量等を把握した上で、適切な施肥を行うために施肥設計を行います。
また、肥料等の安全性については、放射性物質に関して「放射性セシウムの含有量が低く、当面、検査の必要性が低い肥料」の表が公表されています。
この表に含まれない肥料等については、原料の内容及び原産地、採取地、放射性物質の検査結果等を肥料メーカーや販売店などから取り寄せて確認します。
また、活力剤、土壌かん注用の微生物資材など、効果ばかり強調されて原材料や製造工程、成分等が不明な資材は、安全性が確認できないため使用を避けましょう。

具体例と想定される対策

番号

62-1

【具体例】

放射性物質等で汚染された原料を使用した肥料により、農産物の汚染が発生。

【想定される対策】

肥料の原料一覧や製造工程を確認する。
「試験検査結果」等を入手し安全性を確認する。

番号

62-2

【具体例】

肥料を過剰に施用することにより、生育不良が発生。

【想定される対策】

自治体等の施肥設計を参考に、施肥設計を行う。
使用する肥料の成分を確認する。

区分

Ⅵ栽培管理

農業生産工程段階

土づくり

品目

共通

分野

食品安全
環境保全

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