区分
経営資源
農業生産工程段階
土づくり
品目
共通
分野
環境保全
番号
29
取組事項
土壌の侵食を軽減する対策の実施。
解説
土壌は降雨や強風によって侵食を受けるため、放置すれば作物を健全に生育させるための作土層が失われます。
土壌の性質によって侵食を受けやすい場合があるので、必要に応じて、作物を栽培していない時期に被覆作物を栽培する、防風措置を施す、畦畔や土手が崩れないように維持・強化するなど、土壌の侵食を防ぐ措置を行います。
具体的には、以下のような取組により、土壌を健全に保ち、降雨や強風による侵食を防ぐことで、農産物生産を継続できるようにします。
(取組例)
・適地における不耕起栽培
・被覆作物の栽培(草生栽培を含む)
・植生帯の設置
・等高線栽培
・風向きを考慮した畝立の実施、防風垣の設置
・堆肥の施用等による土壌の保水性・透水性の改善 等
具体例と想定される対策
番号
29-1
【具体例】
豪雨により、傾斜地ほ場の表土が流亡し作柄が悪化。
【想定される対策】
等高線栽培を実施する。
土壌の物理性改善によって透水性を向上する。
SDGsへの貢献
(17の目標、169のターゲット)
2.4 生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象減少、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。(即ち持続可能な農業を促進する。)

13.1 すべての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靭性(レジリエンス)及び適応力を強化する。(即ち気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。)

15.3 砂漠化に対処し、砂漠化、干ばつ及び洪水の影響を受けた土地などの劣化した土地と土壌を回復し、土壌劣化に荷担しない世界の達成に尽力する。(即ち土壌劣化を阻止する。)

国際水準GAP
食料・農業・農村基本計画(令和2年3月閣議決定)に掲げる「令和12年までにほぼ全ての産地で国際⽔準GAPを実施」の実現
このページの内容は、農林水産省「国際水準GAPガイドライン」を引用しています。
下記URLに掲載されています。
国際水準GAPガイドライン:農林水産省⇒https://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/gap/gap_guidelines/index.html