国際水準GAP【青果物】

区分

栽培管理

農業生産工程段階

栽培

品目

共通

分野

環境保全

取組事項

農薬は、周辺環境を汚染しない場所で必要な量だけ調製し、使用した計量機器等の洗浄を適切に実施。

解説

散布作業前に、防除の準備を整えます。
まず、防除器具等が適切に動作するか、事前に確認し、詰まりや前回使用した農薬が残っていないか点検します。
次に、農薬の調製時は最も濃度が高い、原液に接触する危険がありますので、番号56 に定められた防護装備を適切に装着して作業に当たります。
農薬を保管庫から出す前に、適切な保護装備を装着します。
農薬の散布液が余ると、余分に散布して使用基準違反になってしまうことがあります。
余分に調製すれば、無駄に農薬を消費し、廃棄処分で環境への負荷も増加します。
したがって、必要最小限の散布液を調製し、農薬の使用基準違反の回避、環境汚染の防止、経済負担の軽減に努めます。
まず、ラベルに表示されている単位面積あたりの使用量と、農薬を使用する農地の面積から、必要な量だけを秤量して散布液を調製します。
計量する際には正確に測れるよう、水平な場所で行います。
調製に使用した計量カップなどの計量機器は、農薬の成分が残らないように十分な洗浄、計量機器は拭取り等を行います。
洗浄時のすすぎ水は環境汚染を防ぐため、希釈水として農薬タンクに入れます。
はじめから残液が出ないように調製しますが、残液が発生した場合には、番号 57を参考に処分します。

具体例と想定される対策

番号

54-1

【具体例】

余った農薬の散布液を再度散布した結果、使用基準違反が発生。

【想定される対策】

必要量のみ農薬を調製する。
すすぎ水を希釈水として使用する。

SDGsへの貢献
(17の目標、169のターゲット)

2.4 生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象減少、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。(即ち持続可能な農業を促進する。

3.9 有害化学物質、ならびに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。(即ちすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。

12.4 合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質やすべての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への枠組みを最小化するため、化学物質や廃棄物大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。(即ち持続可能な生産消費形態を確保する。

栽培管理

最終更新日

このページの内容は、農林水産省「国際水準GAPガイドライン」を引用しています。

下記URLに掲載されています。
国際水準GAPガイドライン:農林水産省https://www.maff.go.jp/j/seisan/gizyutu/gap/gap_guidelines/index.html

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