経営資源【7】(31)

取組事項

養液栽培の場合、培養液の汚染の防止に必要な対策を実施。

解説

養液栽培を行う場合、培養液自体の汚染は作物の生育不良や作物汚染に直結します。
そのため、培養液の汚染を防ぐ対策として下記のような管理を行います。
・水供給設備の保守管理、定期的な清掃
・培養液の頻繁な取り替え
・培養液を再利用する場合の微生物的、化学的汚染を低減するための処理
・養液栽培用の資材や機器の衛生的な保管・取扱い(肥料への異物混入防止措置、貯水タンクに蓋をする、作業者の手洗い等)
・栽培終了後などの洗浄、消毒
・水質検査による大腸菌不検出の確認
養液栽培の場合、いったん汚染が広がると影響が広範囲に及びます。
汚染を未然に防ぐ対策を講じ、安定した農産物生産を継続します。

具体例と想定される対策

番号

31-1

【具体例】

培養液の汚染による作物の生育不良。

【想定される対策】

水供給設備を定期的に掃除する。
専門業者によりメンテナンスを実施する。
培養液を定期的に交換する。
栽培終了時に設備を消毒する。

番号

31-2

【具体例】

培養液の殺菌が不十分で、農産物に病原性微生物汚染が発生。

【想定される対策】

再利用する水を定期的に殺菌処理する。
殺菌装置が適切に稼働しているかモニタリングする。
消毒薬の濃度が十分か、定期的に確認する。

区分

Ⅴ経営資源

農業生産工程段階

栽培

品目

青果物

分野

食品安全

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