農作業中の熱中症対策、あなたはどうしますか?
- 最新の農作業死亡事故(令和5年)において、「熱中症」による死亡者は37人と全体の15.7%となっており、増加傾向です。
- 、令和6年度の夏季(5~9月)において、田畑等で農作業中に熱中症によって救急搬送された人数は2,322人と直近5年で最多となっています。
- 農作業中の熱中症による死亡者は特に7~8月に集中しており、70代以上の高齢者が大多数を占めています。
- 一方で、熱中症による救急搬送人員数は、5月頃から発生し、初秋までにわたり多くなっており、真夏以外の期間にも注意が必要です。
- 令和7年4月に発表された気象庁の3か月予報(5月から7月)によると、日本の多くの地域で例年より暑くなることが予想されており、より一層の熱中症対策が必要です。
後遺症を残さないためには熱中症の予防・対策が重要です熱中症かなと思ったときは、すぐに応急処置を行いましょう!
出典:熱中症対策:農林水産省「熱中症対策研修テキスト」より
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出典:熱中症対策:農林水産省「熱中症対策パンフレット」より
農作業前の熱中症対策
暑熱順化
- 暑熱順化とは、体が暑さになれることです。暑い日が続くと、体は次第に暑さに慣れ、熱中症に強くなります。
- 気温が高くなる前の時期から余裕をもって暑熱順化のための活動を始め、暑さに備えましょう。
プレクーリング
- 体温が上がりすぎると、体温調節機能・心肺機能・中枢神経系の機能が悪くなり、熱中症になりやすくなってしまいます。
- 農作業中の体温上昇を抑制する対策として作業を始める直前に身体を冷やすと効果があるといわれています。
農作業中の熱中症対策
休憩と水分・塩分補給
- 高温下での長時間作業を避け、「こまめな休憩と水分・塩分補給」を行い、「絶対に無理をしない、頑張りすぎない」ことが大切です。
- 水分補給は、発汗によって失われた体内の水分を回復・維持し深部体温の上昇を抑えます。塩分(ナトリウム)などの電解質と糖質を含んだ飲料は、水分吸収を早めるため、意識的に摂取するよう心がけましょう。
単独作業は避ける
- 熱中症になってしまった際、早期発見、対処が大切です。
- できるだけ単独での作業は避けましょう。単独で作業する場合も、家族や従業員等が定期的に巡回を行うことにより、定期的に確認できる環境で作業しましょう。
熱中症対策アイテムの活用
- 農業は暑い環境で作業することが多く、熱中症リスクの高い業種です。
- 熱中症対策として、アイテムを活用することでリスクを下げることができます。
熱中症になったときの応急処置
作業を中断(代表的な症状)
- 汗をかかない、体が熱い
- 立ちくらみ、吐き気、頭痛
- 脱力感、判断力低下
応急処置
- 涼しい環境へ避難
- 衣服をゆるめ体を急速冷却
- 水分・塩分を補給
病院へ
応急処置をしても症状が改善しない場合は医療機関で診療を受けましょう!!
出典:熱中症対策:農林水産省「熱中症対策研修テキスト」より
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