昭和50年代までは経営面積から10a当たりの所得を推計し課税する「反別課税」がなされており、農家には、帳簿の必要はありませんでした。
その後、農家に対する課税は、収入金課税、収支計算と変遷し、現在は、複式簿記による青色申告決算書を作成する農家が増えています。
また、最近では、集落営農の法人化や、個人事業から法人経営への転換、異業種企業からの農業参入等、農業簿記による計数管理を通して、近代的な農業経営を確立する必要が高まっています。

農業簿記検定教科書3級 平成27年3月1日 初版6刷発行
一般社団法人全国農業経営コンサルタント協会

簿記の種類

商業簿記

商品を仕入れて販売する場合

工業簿記

工場で物を製造して販売する場合

建築業簿記

建設業や土木工事業などが工事を請け負い完成させ、引き渡しをする場合

銀行簿記

銀行など金融機関が貸し付けを行い、利息を得る場合

農業簿記

農業者が生物(植物、動物)を生産して販売する場合

農業簿記の目的

  1. 一定期間の経営成績を明らかにすることができます。(損益計算書)
  2. 一定時点の財務状態を明らかにすることができます。(貸借対照表)

「農業簿記検定教科書3級」・「農業簿記検定教科書2級」を参考にして下さい。

正規の簿記の原則で記帳された帳簿(複式簿記)で作成された、損益計算書と貸借対照表を添付することで節税対策に繋がります。
(青色申告/青色申告特別控除)= 国税庁ホームページで確認して下さい。

農業簿記と計数管理

CVP分析(Cost Volume Profit Analysis)=「原価」・「営業量」・「利益」の関係を分析する。

CVPC分析(Cost Volume Profit Capital Analysis)=CVP分析に加え、経営家庭に投下されている資本の「効率的運用」・「回収」を考慮した分析手法。

「農業簿記検定教科書1級(管理会計編)で確認して下さい。

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